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DX=Digital Transformation デジタル人材 研修

山形県主催の雇用促進事業デジタル人材育講座に登壇させて頂きました!

皆様、こんにちは!
ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ
代表の塩谷です。

いよいよ年末を迎える時期に来ていますね!早い1年でした。
寒波も来るということですが、先日、雪の山形にお伺いしてきました。

実は、山形県の事業として「デジタル人材スキルアップ事業(求職者対象)」が開講され、その基礎研修講座の午後の部を3時間担当させて頂きました。受講者の皆さんにデジタル人材が不足していること、またデジタル人材として身に着けておく必要がある意識、スキルなどゲストスピーカーとオンラインでつなげながらセッションを開催させて頂きました。

以下が今回の主催者情報です。

主催:山形県
デジタル人材スキルアップ事業(山形県地域活性化雇用創造プロジェクト事業)
問い合わせ・申し込み・運営:合同会社キラリドリーム


また、会場は山形県企業振興公社が山形駅直結でオープンした「スタートアップステーション・ジョージ山形」というコワーキングスペースです。なんと2021年11月18日にオープンしたばかりです。スタートアップの支援拠点としてオープンされました。山形県はどんどん攻めていらっしゃいます!

受講者の皆さんは非常に熱心にお話を聞いてくださりかなりメモも取られていました。本講座は1日だけではなく、多種多様な講座で構成されていますので受講者の方々も各講座への出席率が80%以上ないと認定されないことから、一生懸命受講されていました。特に地方では少しでも自分を磨いて賃金を上げていくことは重要なので、真剣さが伝わってきました。

講義は一人一人に発言を促すなどしながらデジタル人材として持つべきスキルは課題解決力(デジタル技術)ばかりでは不足であり課題設定力も必要であることをお伝えさせて頂きました。要は、問題解決力ですね。日本は技術先行型議論に走りがちなので気を付けてください!と、何度も何度も伝えました!w

オンラインによるゲストスピーカーは、南会津にゆかりがあり、東北地方をDXで強くしたいと言う思いに賛同頂きましたベルリッツ・ジャパン株式会社のITIC部部長である阿久津氏からデジタル人材が持つべき3つの要素についてお話頂きました。また、米国の大手SaaS企業に在職されているエンジニアの方からもデジタル人材として技術先行型だけの視点ではダメだというお話を頂きました。どちらもインタビュー形式で事業者側が求めるデジタル人材についてお話頂きました。受講者の方々からは実際に事業者側がデジタル人財を求めているという話を聞けて実感したという声も聞くことができ、初期研修以降の講座受講へのモチベーションが上がったのではないかと思います。

翌日は、日本マイクロソフト社の田澤氏による「Moon Shot」のワークショップを実施。非常に盛り上がりました!私は帰りの新幹線の時間もあり、車内から視聴のみとチャットで参加しておりました。あっという間に宇都宮まで来てましたw

さて、今回、私がこのブログでお伝えしたいことは講座の内容というよりも山形県が県内でデジタル人材を増やそうという初の試みを今回事業として本腰入れて開始されたこと、そしてデジタル人材育成だけではダメで、それらの人材を受け入れる企業側も同様にデジタル人材を活用できるようにしなければならないという認識のもと取り組みを考えられている点です。

まったくその通りですね。

今回、この講座運営支援で山形県立産業技術短期大学校の学生や山形大学の学生、東北芸術工科大学の学生達も多数参加していて、二日間の講座の中で運営支援しながらワークショップにも参加されたのですが、彼らがしっかりとデジタル人材として社会に出た後、採用した側のデジタル人材活用戦略により貴重な若い人材を生かせるかどうか決まるなぁと危機感を覚えました。山形県からも本事業担当者方々参加されていたのですが、山形県産業労働部の方とお話させて頂きましたが、地元企業のデジタル力の強化も同時に行っていかないとならないと仰っていました。

県外に若い人材が流出してしまうと東北地方のデジタル力が弱まります。ただ、これは地方経済の活性化という課題と合わせて考える必要があります。しかし、数年経っても大きくは変わらないのなら、とにかくデジタル人材を山形県として県内で育成して行こう!という取り組みは、とても大きな取り組みだと感じました!

今回運営支援で協力して下さった学生の皆さんや指導されている先生ともお話の機会を頂きましたが、送り出す学生達が巣立って活躍してくれることを切に願っていらっしゃいました!私は、本当に採用する企業側はこの企業な若い人材を自社の型にはめようとしないでのびのびとデジタル・トランスフォーメーションにチャレンジさせる育成をされるべきと思います

今回、この山形県の事業を実際に運営している地元のコンサルティング企業である「合同会社キラリドリーム」の代表の齋藤さんには貴重な機会を頂き感謝致しております。

事前準備としてチラシも興味を引くように作成されたりして!

また、東北地方をDXで強くしようという取り組みに共鳴して頂きまして参考図書をご提供頂きました株式会社ビジネス・ブレークスルーの高松康平執行役員にも感謝申し上げます!

ということで、私自身、東北地方をDXで元気にしたいという思いで今年開業しましたが、出身地の青森県(八戸市)よりも先に山形県で少しでもお役に立てたことが2021年12月において大きな喜びとなりました。

皆様、本当にこの度は貴重な機会を頂きまして有難うございました!

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DX=Digital Transformation Radio インサイト(気づき) デジタル人材 研修

2000年生まれのデジタル世代が間もなく社会人に!経営資源として有効活用出来るか否かは経営者次第?

皆さま、こんにちは!
ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ
代表の塩谷
です。

前回は、

DX戦略を、思い切って最初は180度 真逆から考えてみては?

について話してみました。
※上記タイトルをクリックすると前回の投稿をご覧いただけます。

さて、今回はデジタル人材を活かすも殺すも経営者次第というお話を致します。

早いもので2021年も残すところ2.5ヶ月。気が付けば2000年も21年が経とうとしています。

そして、気が付けば、当然、2000年生まれの人達が社会人として世の中に出てくる時が到来です

少し自分を振り返ると、IT業界で90年代に働き始め1998年頃から「2000年問題」が取りざたされ、その対応に絡む案件が増えてきたことを覚えています。

そして2000年に入り8年後にはiPhoneが世の中に現れました。2000年生まれの子供が8歳ですね。

考えてみてください。「おぎゃー!」と2000年に生まれた子供達の家には、既にデジタル家電、パソコン、携帯などが当たり前にあった環境だったでしょう。

彼ら世代は「デジタル」という言葉は空気同様に当たり前に存在していて、意識して「デジタル化!」と発する言葉ではない世代と言えませんか?

実は、先日、2000年生まれの大学生の甥っ子から、こんな質問を受けました。

甥:「おじさん、就活ではやっぱりDXとかって言葉は意味を知っておいた方がいいの?」

私:「え? まぁ、最近の流行り言葉だからなぁ。一応意味は知っておいた方がいいとは思うよ。聞かれるかもしれないから」

甥:「そうなんだ。しかし、デジタル・トランスフォーメーションって言うけどさ、企業ってそんなにデジタルを求めてるの?」

私:「? どういう意味?」

甥:「先輩が入社した会社では営業のデジタル・トランスフォーメーションとかいってSalesforce入ったらしいけど、それってそんなに特別なことなの?」

私:「いや、IT業界にいるとそんなんの普通なんだけど、まだまだそこまで進んでいない企業が日本には沢山あるんだよ

甥:「なんかおかしいよね。だって、高校時代から当たり前にOffice365を使ってたし、大学に入学したらOffice365でレポート作成して課題提出してた。それにサークルではGoogle Drive使って写真アップしてたしZoomでゼミのミーティングをやってたよ。それにさ、俺、キャンパスには大学1年しか通ってなくて、2年生から今日までオンライン授業でディスカッションとか課題提出とかを教授と行っているからデジタル使うって当たり前なんだよなぁ。LINEも友達や家族で普通に使ってやり取りしてるし。そもそも家に電話無いし。パソコンはキャンパスのを利用するから自宅に無いんだよなぁ。」

さて、経営者の皆さん、人事部門の皆さん、この会話を聞いてどう思いますか?

この様な2000年生まれの世代が入社してきます。経営者の皆さんはこのことをどれだけ深刻に受け止められていますか?

デジタルを意識することなくプライベートな時間や学業で使いこなす世代が入社してきます。

その彼らに対して

「あなたの企業はどの様な人材育成を行いますか?」

3年前の新人研修と同じ研修内容ですか?
昔から変わらない社内業務ルールを叩きこみますか?
その前に、その業務ルールを見直せませんか?
デジタル化出来ませんか?


私なら新入社員の人達に社内の紙ベースで行っている各種業務プロセスの改善検討をさせます!

なぜなら、その方が、過去の慣習や組織間のしがらみ等を気にすることなく、あっという間に世の中のデジタルツールを活用した沢山アイディアを出してもらえる可能性が高いからです。

そして何よりも、彼らはデジタルを空気の様に意識していないので「さぁ、DXやるぞ!」ってことなく自然なアイデアが出てきます。問題解決のアプローチ方法やプロセスは後からコーチイングすれば良いのです

折角、2000年生まれで自然とデジタル環境で育った学生を採用したものの、入社後に行う研修内容によってアナログ人材にダウングレードさせてしまうリスクはありませんか?

2000年に生まれたデジタル世代の新入社員を受け入れる側も、当然デジタルを当たり前に活用して事業、業務が行われていなければ以下の二つの事象が起き始めます。

  • 愛想つかして転職される
  • 仕事とプライベートを分けて考える様になり、仕事にデジタルを活用しようとしなくなるか、諦めて仕事をこなすのみとなる。※デジタル世代を有効に活用出来ない。

    私は昭和生まれで社会に出たのは平成最初の頃の昭和の香りが色濃く残っている時代です。あれから30年近く過ぎました。IT業界の初期に働き始めた事でテクノロジー面での進化を体感する機会に恵まれました。

    しかし、テクノロジーは進化しても多くの企業では、企業文化が旧態依然としている印象が拭えません。そんな50歳の私も2000年生まれの人から見たら化石でしょう。

今は令和です。2021年です。2000年から21年経ちました。でも、デジタル化が進まない企業が多くいることが、このコロナ禍の2年で露呈しました。

改めて思います。。。

 「2000年生まれのデジタル世代の社会人が、今後どんどん入社して来ます。この経営資源であるデジタル人材を活かして組織を変革出来るか出来ないかは、経営者のみなさんの問題意識次第です!」

最後に、2000年生まれの学生達(大学3年生)が、大学1年生と話すと「彼らは別の人種だと感じる」と言っていました。

わずか2,3歳の差でもデジタル格差があり進化のスピードが違うことを意識して、企業側は新入社員を受け入れましょう!

今回も、ここまでお読み頂きまして有難うございました!

音声配信も開始しました!
基本的にブログ連動型で15分から20分以内でつらつらと話しております!

音声配信リンク:
BLUEWOODS STRATEGIC ASSOCIATES RADIO 
↑こちらをクリックするとstand.fmに移動します。

お問い合わせはこちらからどうぞ!

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DX=Digital Transformation インサイト(気づき) 研修

地方と都市圏の経営情報の格差はデジタル化だけじゃ解決しない?「キッカケ」づくりが大事かも?

皆様、こんにちは!

ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ代表の塩谷です。

前回は、

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

でした。

ありがたいことに本件でのご相談を頂きました!
書いたことが少しでもお役に立つのは嬉しいです!

さて、今回は、

 「あー、地方と都市圏の経営情報の格差はデジタル化だけじゃ解決しない?「キッカケ」づくりが大事かも?」

というお話です。

では、今回も、はりきって行きましょう!

今、私は、このブログを、出身地である青森県八戸市で書いています。

幼少期は生まれた八戸市を皮切りに、父親の仕事の関係で東北地方を転々とし、また、北陸は金沢市にも住むなど、多くは雪の多い地域を巡っておりました。

ところで、地方に住んだことがある方なら分かるかもしれませんが、こんな経験ありませんか?

  • 野球中継をテレビで観ていると「一部の地域を除いて中継を続けます」とアナウンスが流れ、中継が終わった時、自分の地域がその一部の地域だったことに衝撃を受けました。。笑
  • ラジオを聴いていると「ここで、〇〇放送、〇〇放送・・・(複数の局名が読み上げられる)をお聴きの皆様とはお別れです」
  • バラエティ番組を観ていると、某番組内でお笑いタレントさんが路地裏散歩しておいしいものを食べるコーナーだけを切り抜いて2週間分をつないだ番組が放送される。
  • アニメなどは、都市圏とは違う時間帯や曜日で放映される。※私の記憶だと。。。最終回まで放送されないで打ち切られたアニメがあった気がする。。。なので、最終回を知らない。。。
  • 全国版のニュースはNHKだと朝と19時時と21時くらい。その他は、夜の全国版ニュース番組や昼のワイドショー系が唯一の全国版の情報資源の入手。
  • そもそも、民放チャンネル数が3以下だったりする。※同じ地域でも場所によって映らないチャンネルもあります

    挙げるとキリがないです。

このブログをお読みにならている方々の中には、現在も地方にお住まいの方、地方から東京、大阪など都市圏に来られている方もいらっしゃるかと思いますが、他にも沢山のあるあるを挙げられると思います。

実は、上記に挙げたあるあるは、私が地方に住んでいた小学生や中学1年生の頃の経験です。約35年近く前の話です。

夏休みなどに東京の親戚の家に行く度に。。下記のようなことを感じていました。

「なんで東京は、こんなにチャンネル数があるんだ!!!」

「なんで既に〇〇のアニメが始まっているんだ!!!」

「あれ?夕方の6時のニュースのキャスターが違う!!」

「ラジオ局が沢山あるじゃん!!!」


もう、東京の親戚の所に行く度にメディアにおける地方と都市圏の格差を感じました。もう一度いいますが、約35年も前のあるある体験を書いています。

そして、今、このブログを書いている青森県八戸市では私が困っていることは何かというと。。。

  • 関東圏で毎日情報源として観ていてるテレビ東京のワールドビジネスサテライトが観れない
  • 地元の局にはビジネス系の番組が殆ど無い
  • 毎日聴いているラジオが聴けない。※アナリストやジャーナリストがゲストの番組など
  • 本屋に行くとビジネス系、経営書、経済書などなどが圧倒的に少ない ※大型の白山台にあるTSUTAYA書店は豊富ですが。。。

他にもいろいろありますが、概ね35年前と同じ感覚を覚えました。では、私はこれらに現在はどう対処したか?

  • ラジオは「Radiko」というアプリでいつも聴いていますが、地域が変わると今まで聞けていた番組が聴けなくなったので有料会員契約し全国のラジオ局が聴けるようにした。
  • テレビ番組については、自宅(関東)の録画機器に宅外視聴機能があり自分のスマホを登録しているのでチェックする番組をリモートで録画設定して視聴しています。
  • 見逃し配信系アプリを使って、ネットで観たりもします。
  • 書籍については地元の書店は使わずにアマゾンで購入。プライム会員なので基本翌日到着ですが、八戸市には翌々日に配達されます。
  • その他の国内情報、海外の情報などはインターネットで確認が出来ますね。

ひとまず、上記の対応で地方にいても情報格差をなるべく無くすためにデジタルを活用しています。これはデジタル活用が当たり前の人にそうなのですが、地方ではそうでもないのです。そもそも、関東圏でビジネス系の面白い番組が放映されていることを知らなければ、ネット観れるようにしようという行動を起こしませんよね

但し、都市圏と地方で情報格差が起きにくいコンテンツがあります。

「エンターテイメント系です!」

これについては、多くの方はYouTubeで視聴されたり、見逃し配信で視聴されています。あくまでも個人的な範囲での理解ですがエンターテイメント系については、特定世代間では情報格差が無いと思います。

ところがです!!

何故かビジネス領域となると情報格差が起きています。

地方企業においても社員にスマホを持たせている、もちろん個人用にもスマホを持っているはずなのですが。。。

そこで、ちょっと、昨夜、布団の中で想い巡らしてみました。。。

「テレビ局、ラジオ局はたしかに各地域で局が違うが、Radikoなどのアプリを使えば全国の局はほぼ聴けるよなぁ」 ※手段の課題はデジタルでクリアできます。

「ビジネスに関する国内外の情報についてはインターネットがあるのだから、リアルタイムに確認出来るよなぁ」 ※これも手段の課題はデジタルでクリアできますよね。

「何かビジネスについて学びたいという時は、世の中沢山のオンラインサービスがあるから受講できるよなぁ」  ※これもやっぱり手段に課題はデジタルでクリアできますよね。

都市圏だろうが、地方だろうがインターネットが使える環境にあれば、デジタルの手段については全国同じ条件ですよね。

じゃ、なぜ、ビジネスにおいて地方と都市圏で経営情報の格差が起きるのか、更に思い巡らせていました。。。。

そこで、

「そもそも、なんでいつも毎日インターネットにアクセスして検索するのだろうか?」考えてみることにしました。

※寝床で考えてるので眠れなくなりましたが。。。

私がいつもネットへアクセスする場合の行動ステップ(検索編)

  • Step1:(????)※後に仮説を書いています!
  • Step2:スマホを手に取り検索する。
  • Step3:検索結果に表示された幾つかの記事から自分が求めている情報に関する記事を読む
  • Step4:幾つか読んだ記事から得た新たな情報や気になったことを、更に検索して調べる

 上記のStep3からStep4は繰り返されますよね。

では、Step1って何でしょう?

私は、「Step1=検索するキッカケの発生」と考えました。
検索しようと思わなければ行動しませんよね?

例えば、友達との待ち合わせや、営業周りの空き時間で時間を潰さなくてはならないキッカケが出来たので、スマホで何かしらを見ていると思います。何気なく見ている記事に気になることがあれば、クリックして読みますよね。

必要なら検索する。するとTwitter, Instagram, YouTube, デジタル版の新聞、デジタル版経済雑誌などなど、必要なら色々と情報を獲得しに行きます。

ここまでお読み頂いてピンと来たかもしれませんね!

そうなんです!

「なにかしらのキッカケがあるから行動を起こすんですね」

ざっくり仮設ですが。。。

【地方と都市圏の情報格差はデジタル活用が課題なのではなく、情報を獲得しに行く行動を促す「キッカケ」づくりに課題がある!】

しかし、ビジネスにおいてStep1のキッカケは、どこから来るのでしょうか?

ビジネスの現場では、Step1の「キッカケ」の多くは日々の経営活動、事業活動、業務の中からヒトが何か課題を認識することから発生し、興味を持ってステップ2に行くことが多いでしょう。

そのためには、自分のビジネス課題への意識を日頃から持っていないと「この問題を解決するためにはどうしたらよいのか?」と思考し、必要な情報を獲得しようというStep1につながりにくいですよね。

「経営情報を獲得にしにいくキッカケは、日々の経営活動の中でどれだけ課題意識を持てるか?」です。その感じた課題について興味を持って調べる、そして学習する、実践する。

実践から、また新たな経営情報を獲得するためのキッカケが生まれる。そうやって、キッカケの連鎖により経営に必要な情報や知識などを獲得していくサイクルが出来ます。

私はコーチ型コンサルティングとワークショップの組み合わせで、問題解決力高めるご支援をさせて頂いています。

でも、例えば1日、2日のワークショップ受講だけでは、実戦のなかで学びを実践するのは難しいです。なので、必ずワークショップ内では「自ら必要な情報を獲得しにいくキッカケづくり」を心がけています。

その為に、ワークショップ後にコーチ型コンサルティング(伴走者型)にて受講者の方々に「自分自身でキッカケづくりを実戦出来る様に」「上司が部下にキッカケづくりが出来る様に」ご支援させて頂いています。

ということで。。。下記に早速「キッカケ」づくりとして。。。

ビジネスの世界では、日々顧客(Customer)のニーズ・課題に対して自社の商品・サービスを通じて価値を提供し、Competitor(競合)とそれらのCustomerを奪い合い競争に勝つために、Company(自社)の競争力を高めるためのヒト・モノ・カネ・情報を常に意識して経営活動しています。

さて、ちょっと3Cに沿って書いてみましたが、特に地方企業の経営者の皆様、この「3C」って基本中の基本であることはご存じだと思います。また、自然と意識して経営されていると思います。

でも、実はそれぞれの要素について深く考えなくてはならないことが沢山あります! 経営に必須ですので調べてみてください!! そして自社組織の問題解決力の筋力をアップさせましょう!

そいうことで、強引に「キッカケ」を提供して終わります!!

今回もここまでお読み頂きまして有難うございました!

■お問い合わせ

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DX=Digital Transformation インサイト(気づき) ゲーミフィケーション 研修

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

皆様、今回もお読み頂きまして有難うございます!
ブルーウッズ・ストラテジック・アソシエイツ代表の塩谷です。

さて、前回は研修に関する投稿でした。

「研修に参加すると盛り上がるのに、業務に戻ると学びを活かせない。。。研修の投資対効果を意識してますか?」

今回は、

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

です。

では、今回も入り切ってはじめます!

さて、ビジネスの世界にゲームの要素を取り込むことについて欧米では昔からゲーミフィケーション(Gamifications)と言われてきました。

ビジネスにゲームの要素を取り込むと聞くと「おいおい、ビジネスはゲームじゃない!」と言われた方もいましたが、それは脇に置いて「ビジネスxゲーム」について考えて行きたいと思います。

ちょっと、昔の話をさせてください。

私が人生で最初にデジタルゲームに触れたのは「インベーダーゲーム」です。テーブルのTV画面が埋め込まれているマシンでした。駄菓子屋でよく遊んでいました。

暫くすると手のひらの乗せられるサイズのゲーム機「ゲームウォッチ」が現れました。私は今年50歳になりましたが、年代が近しい方々はご存じかもしれません。

手のひらサイズの小さな機器で液晶画面に絵がプリントされていて、液晶に表示されるキャラクターをボタンで右左に動かしながら点数を稼ぐゲームでした。「レスキュー」とか「オクトパス」とかありましたね。今日ある方は検索してみてください。動画がアップされているかもしれません。

そして、私が中学校の時に「任天堂ファミリーコンピュータ」が現れました!! これはもう衝撃でした!

発売当初のゲームソフトは上下左右に移動出来たりしておー!って感じでした。画像もカラーで衝撃でした!ピコピコサウンドではありましたが効果音もあり、熱中したものです。

代表ゲームは「スーパーマリオブラザーズ」です!なつかしい。

そして現在は、もう皆さんご存じの通りスマホゲームが沢山存在し、しかもオンラインで皆で集まってゲームが出来るという時代ですね。

まさにゲームの世界は、どこよりもデジタル・トランスフォーメーション(DX)が速いスピードで起きていると言ってもいいでしょう。ビジネスの世界のデジタルよりも進化のスピードは速いですよね。

ところで、このスマホゲームや任天堂スイッチなどのゲーム機は小型化が進んだわけですが、それと同時にゲーム内容も複雑になってきています。

ゲーム内容が複雑になるということは、プレイヤーに提供される情報量も増えるということになります。例えば、「スーパーマリオブラザーズ」が世の中に出た頃は、画面上に表示されている情報が獲得したコインの数やら、スコア表示、プレイするキャラクターの残数表示など、プレイヤーに提供される情報は多くはありませんでした。

ところが!

「ドラゴンクエストなど、ロールプレイングゲーム(RPG)などが現れると、画面を切り替えながら様々な情報をプレイヤーは確認しながらゲームを進めなくてはならなくなりました。

戦国時代の合戦系ゲームになると、自分の軍の兵隊の数や合戦状況の分析などなど、様々な情報をプレイヤーは確認して分析してゲームを進めなくてはならない状況です。ビジネス要素も入ったゲームだと、例えば、鉄道を張り巡らせながら街づくりをしていくゲームでは、経営者視点でプレイヤーは財務諸表など、どんどん画面を切り替えて情報確認をこまめにしながらゲームを進めて行きますよね。

ここでみなさんに質問です。

「どうして、プレイヤーはこんなにも沢山の情報を小さなが画面の中で細かく確認するのでしょうか?」 ※7秒考えてみてください。

ゲームの種類によってゴール設定は色々ありますが、大抵は「良い結果を得たいから」ですよね。しかも、これらがオンラインで競っていると上位の成績を収めたいからですよね。

面白いことにこのゲームから提供される豊富な情報の確認の仕方、情報の理解の仕方、情報の効果的活用の仕方、どのタイミングで、どんな時に、どんな情報を確認するのかなど、プレイヤーはゲームを通じて自然とそれらも覚えて行きますよね。小学生ですら頻繁に情報画面を切り替えながら、情報確認をして即座に判断して、次の一手を決めています! おじさんは付いていけません。。。

これって、日々のビジネス活動でも同じじゃないですか?

そこで、ビジネスにゲーム要素を取り入れることについて考えてみましょう。

私は、以前、BI(ビジネス・インテリジェンス)のメーカーに在職していたことがあります。ビジネス・インテリジェンス(BI)とは簡単に言うと社内の売上データなどの事業活動の数値データのみならず、アンケートやツイッターをはじめとするテキストの情報など、社外にある様々なデータも組み合わせて情報の見える化、分析からの気づきを得る、仮説を立て、アクションを繰り返すことが出来るデジタルツール(道具)です。BIのメーカは沢山ありますので、是非、検索してみてください!

私がクリックテック(現クリック社)やマイクロソフトに在職していた時に、担当している企業の専務や副社長、経営企画室の方から以下のようなつぶやきをよく聞きました。

「経営会議とか営業会議では、皆、各部門長がパワポとかエクセルで用意した紙の資料やプレゼンを用意して事業状況の説明をするが、誰かが鋭い質問すると途端に準備した資料(情報)が使えなくなるんだよ

もう、経営会議、営業会議あるあるですよね!

ゲームだとプレイをしている間、状況が刻一刻と変わっていきプレイヤーに提供される情報も刻一刻と変わっていきます
なので、プレイヤーは短い時間で次の一手を考えることをひっきりなしに行っています。

そして、ここが重要なのですが、「プレイヤーはゲーム会社に対して、こんな風に情報を見れると便利!」など、絶えずフィードバックを行っています。アジャイル型だから当然ですよね!
絶えずプレイヤーが楽しめる様に継続的な改善が行われます。

しかし。。。しかしですよ。。。

一方、経営会議や営業会議などではどうでしょうか?

まさか、未だに紙ベース?エクセルベースの資料を印刷して会議参加者に配っている会議スタイルは減ってきたとは思いますが。。。もしかすると、メールにPDF張り付けて一斉配信ですか?

それとも、ちょっと進んで社内ポータルからレポートを確認出来る程度ですか?

皆さんは、下記のこんな会話を聞いたことありませんか?

専務「〇〇さん、売上数字などは資料を見れば分かる。そもそも、君の担当している製品について、いつ頃から黒色よりも赤色の方が購買されやすいと言われるようになったの?」

部長「えー。。。その情報は把握しておりません。ちょっと、リサーチ会社に依頼して調べてみます2週間程お時間頂けないでしょうか?」

生産部長「ちょっと、それだとさぁ、うちの生産ラインの準備が間に合わないよ。黒の〇〇が売れるって営業側は言ってたじゃないか!黒色の在庫どうするんだよ!」

部長「仕方がないだろ!赤の方が各ドラッグストアで人気があるから売れているって、最近注文依頼が増えてきたんだから」

専務「〇〇部長、〇〇生産部長、二人ともさぁ、自社の製品がマーケットでどの様な評価されているとか、そういうの気にしてないの? それに、ある程度、ツイッターとかブログとか自分でみてみたらウチの商品がどの様に評価されているか、リサーチ会社に毎度毎度頼まず、自分達で傾向は掴めるんじゃないの?」

部長「はい、生の声としてはアンケートを集めるために無料で〇〇が貰えるキャンペーンなど打っています!」

専務「それって、アンケート実施した時点の声でしょ?それじゃダメだよ。それにさ経営会議のこの数値報告は活動結果でしかなくて、社内情報のみだよね。〇〇部長も〇〇生産部長もさぁ、我々は、社内だけで仕事してるんじゃないんだから、もっと社外の情報も気にしなさい!」

専務「〇〇本部長、IT部門でなんとか出来ないの?社外の情報も含めて多面的に事業数字を見たいんだけど」

IT本部長「うちの基幹システムには、そもそも社外の公開情報やソーシャルメディアの情報を取り込む仕組みが無くて。。。。※延々と説明が続きました。。。」

この会話ですが、私が以前に担当した某日用雑貨メーカーの経営会議でのやり取りでした。 みなさんはどう思いましたか?

結局、私はどの様な提言をしたかというと。。。

「〇〇専務、あの〇〇ゲームで有名な、〇〇社に相談してみましょう! そもそも、スマホの画面サイズで様々な必要情報を、使いやすい画面操作で提示するのにはシステム会社よりゲーム会社の方が長けてますよ!」

某RPG系の会社、ドライビングゲームの会社にコンタクトを取りゲームの要素を経営、営業、生産に取り込むチャレンジを行いました。

しかし、いざゲーム会社と話してみると鋭い質問が浴びせられました。その中から幾つかを記載しますね。私自身も気づきがありました。

  • 「貴社の営業活動のゴールは何ですか? 売上金額?販売数量? まず、営業活動をゲームと捉えるとゲームにはゴールが必用なんですが。。。どうなったら勝ちなのかと言う」
  • 「次に、勝つためのプロセスを営業プレイヤーが辿って行かなくてはならないのですが、どの様な武器を持つと有効か、貴社の知見をお聞かせください」
  • 「その武器を出すタイミングとか、この相手には効果が無いとか、効果があるとかはどう判断されているのですか?」
  • 「営業にはステージがありますが、ステージ毎にどの様な情報が必用か教えてください」 ※この質もの時、営業部長他、返答に窮してました。
  • 「どのような営業ステージになると、次のステップに進んでよいのか教えてください」
  • 「相手によって対応が変わるのはゲームでも同じで、戦う相手毎に武器も情報も変わるんで、なるべく沢山の相手のタイプを挙げてください 」
  • 「過去に受注した案件毎に、見積提示を何回か提示しているようなら、その情報もお願いします」
  • 「それから、全員スマホをお持ちですか?基本的に入力と選択肢から選ぶ操作になりますが、スマホに慣れてますかね」

他にも沢山ありました。 みなさんはどの様な印象を持ちましたか?

私は、これって営業ロールプレイングゲーム リアル版を作成しているんだなと思いました。そして、結局、営業業務改革プロセスと同じだなとも感じました。

このゲーミフィケーションの要素を取り込むことで、実際の業務を通して営業プロセスが学べるし、実践・検証もできる。そして、何よりも自社の営業活動における強みとそれを支える独自性のあるヒト・モノ・カネ・情報が何かを考えることにもなりました。

ちなみに、米国の大手スーパーであるウォルマート(Walmart)は、iPhone向けに「Spark City」というアプリを出しています。誰でもダウンロード可能です。※アンドロイド版もあるかも。

これは、プレイヤーがデリ(お惣菜)/ベーカリー部門の担当者として自分のチームを率いて、次々に出される課題に対応していくゲームです。非常にリアルな内容になっていて棚の管理から、商品補充のタイミングなどなど、様々な課題がどんどん課されていきます。全てクリアするとアシスタント・ストア・マネジャーに昇格します。すると、今度は更に高いレベルの課題が課されていき、感謝祭(Thanksgiving)やブラックフライデーなどのイベントにおけるストア対応が課せられます。一見すると、ゲームに見えるのですが、これは学びも兼ねています。もしかすると、ここで好成績を出した人は、ストア勤務に応募した時に優遇されるのかもしれませんね。研修・人材育成のDX(デジタル・トランスフォーメーション)ですね!

みなさん、デジタル・トランスフォーメーション(DX)の取り組みにゲームの要素を取り込むことを念頭に、スマホゲームやお子さんたちがやっているゲームを眺めてみてください。または一緒にプレイしてみてください!新たな発見がありますよ!

画面上の情報、設定画面、操作性などなど、必ず経営会議、営業会議などで活用できるアイディアが得られます!

社員が自分達の事業活動を楽しみながら行い、自然とスキルアップも出来るような環境を用意することは、今後、デジタル世代生まれの人材採用を競合他社と奪い合う際にと差別化ポイントになります。そして、人材流出の防止にもなる大事な要素ですね。

ビジネスxゲームは大事です!

今回も、ここまでお読みくださりありがとうございました!

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研修

「研修に参加すると盛り上がるのに、業務に戻ると学びを活かせない。。。研修の投資対効果を意識してますか?」

さて、前回は

「自社のWebサイトを24時間365日顧客対応可能な営業担当者にしていますか? Webサイトも重要な経営資産ですよ!」

でした。お読み頂き有難うございます!

今回のテーマは「研修」になります。

「研修に参加すると盛り上がるのに、業務に戻ると学びを活かせない。。。研修の投資対効果を意識してますか?」

多くの企業では様々な研修を年間通じて実施されていると思います。研修目的も社内業務に関する研修やロジカルシンキングなど社員ひとりひとりのスキルアップを目的とした研修など、人事部の皆様は社員教育の企画に尽力されていると思います。

提供方法は、コロナ禍の今だとオンラインやeラーニング、たまに集合研修などで行われていると思います。私も研修をご提供しておりますがオンライン形式による実施がメインとなっています。コーチ型コンサルティングも経営者の方々とは、ほとんどオンラインで30分から1時間程度行っています。コロナ禍でコミュニケーション形式もオンラインが増えて来ていますね。

ちょっと、ここで皆さんに質問です。

「研修で学んだことがしっかりと日々の業務で活用されて効果が出てるなぁと実感されていますか?」

実は、この質問をこの一ヵ月で6回程、人事部の方に投げかけまる機会がありました。すると、下記のような返答が都市圏、東北地方関係なく、大手、中小企業関係なく返ってきました。

「うちは結構社員教育には年間投資を多額にしているし、個人スキルアップについても福利厚生の一貫で補助金を出しているんですよ。でもですねぇ、なんか研修効果が出ないんですよねぇ」

先日、某日本企業の人事部長とお話した際のやり取りなのですが。。

:「研修の際、参加者されている皆さんの様子は如何ですか?」

人事部長:「そうですねぇ。グループ内でも活発に議論しているし、取り組み姿勢は良いと思います」

私:「なるほどぉ、貴社の場合、研修内容にもよりますが上司と部下が同じ研修に参加するケースは多いですか?」

人事部長:「経営層向け、ビジネスリーダー向け、一般社員向けそれぞれの層毎に社内外研修を行っています。全ての層に共通の研修だとコンプライアンスやセキュリティなどはありますが、基本的に3つの層に分けて研修を実施していますね」

※私は、あー、そういうことかと感じました。そこで、話を続けてみました。

:「〇〇さん、例えば、今回、顧客視点力向上研修を行う場合、どの層の人達を参加させることになりますか?」

人事部長:「今回だと、ビジネスリーダー層と一般社員層になりますね」

私:「研修実施は、二つの層のそれぞれに対して行いますか?それとも一緒に行いますか?」

人事部長:「いや、分けて行いたいですね。だって、上司がいると発言しなくなりそうじゃないですかぁ笑 それに、ビジネスリーダー層は忙しいんですよねぇ」

私:「なるほど、分かりました。では、ビジネスリーダーと一般社員層を一緒に参加してもらいましょう。そうしないと研修効果を経営組織にもたらせませんよ」

人事部長:「え!一緒にですか?」

みなさん、私が、なぜこのような提言をしたか、少し考えてみてもらえませんか? 10秒でいいです。

私が、ビジネスリーダーと一般社員、上司と部下を一緒に参加させた方が良いと言った背景には、以下の3つの点が研修の投資対効果を阻害するからです。

  • 研修の最中はディスカッションも活発に行われて盛り上がるが、それぞれ業務に戻ると研修内容を一人で実践するのがむずかしい。結果として効果が出ない。
  • せっかく研修で学んだ内容を活用しているのに上司が従来の思考のままだから、共通言語で議論が出来ない。
  • 実戦で研修内容を徹底して活用する意識を上司と部下の両方で持てないため、学びが組織内に定着化出来ない。

この三つですが、皆さんも過去に研修に参加して感じたことありませんか? 5秒程、思いめぐらしてみてください。

なぜか「研修」だと参加者が活発に議論するんですよね。ファシリテーター役の講師が発言を促したりしますから、その影響もあります。講師は第三者ですから忖度なく上司役や部下役として質問を浴びせるからかもしれません

ところが、「研修」が終わり実務に戻るとあれほどまでに鋭い意見を発言していたのに「元の状態に戻る」ことになります。

なぜでしょうか? 是非、考えてみてください。10秒程。 たぶん、研修を受講された方も、研修を企画した人事部の方も研修効果が表れない理由に心当たりがあるのではないですか?

研修効果がなかなか出ない理由は、

「研修内容にあると思いますか?」
「受講者の姿勢にあると思いますか?」
「研修目的が受講者に明確になっていないからだと思いますか?」


正直、どれも正しい理由ですが。。。実は、研修効果が表れない理由で一番大事なのは「研修後の取り組み方」です。

そもそも、数時間から数日間で研修内容が身に付くと思いますか? 実務で直ぐに活用できると思いますか? 研修翌日からチームや組織運営に効果が出ると思いますか?

私はベースを弾きますが、楽器メーカーのセミナーを受講しによく言っていました。そこでは、色々な奏法やコードなどを学ぶのですが直ぐには演奏で活用出来ません。

セミナー受講後は、ひたすら練習して、実際にバンド練習時に学んだ奏法で演奏して自分の中に馴染ませていきます。皆さんも、プライベートではそのような経験があると思います。

実は、会社で行われる「研修」も同じです。「研修後」の「実践出来る環境(体制)」が研修の投資対効果を高めます

会社が投資して研修(=インプット)を行うのですから、実践(=アウトプット)して経営課題解決に活かしてもらわないとなりませんよね。

あくまでも、私が提供する実践型ワークショップ(研修)の場合ですが、以下の3点は最低限行っています。

  1. 「最初に最低限の知識のインプットを行ったら、直ぐにそれらを活用し、その過程で新たな知識をインプットすることを繰り返す」
  2. 「予め用意した課題による練習後は、各自(または部門やチーム)の実際上の課題をテーマに実践を繰り返す」
  3. 「ワークショップ後に実務環境に戻っても継続して実践し、上司・部下が共通言語で取り組み続ける」

以前、某製造メーカー様から製品販売型の営業担当者達を問題解決型営業担当者に2年で転換したいとご相談を受けたことがあります。

その場合、上記の3について下記をご提案し、取り組んでもらいました。

  • 2日間のワークショップ後、問題解決型営業チーム創設してもらう。
  • 受講者の中から5から10名を選定し、そのチームへ「完全異動」してもらう。兼務は無し。
  • チームリーダーも受講された中から現役部長・課長を選出してもらう。
  • 問題解決型営業チームでは、ワークショップで学んだ方法に徹底的に沿って実行してもらう。
  • 問題解決型営業チーム向けに人事評価システムを検討してもらう。
  • チームの在籍期間は最長2年として、このチームを卒業した後は、他の営業部に異動し問題解決型営業リーダーとして営業変革を実践する。
  • 私が定期的に営業会議及び、幾つかの案件会議にてコーチングを行い、実務での学びの活用と定着化をご支援させて頂く(オプション)

考えてみてください、研修を行って組織で変革しようとしているのですから、組織で取り組まなくては成功しませんよね。

研修後は個々の受講者の実践に依存していては、結果として個人スキルが伸びて転職されてしまいますよね。投資回収が出来ないということになります。

ここまで徹底して研修効果の定着化を目指し投資対効果を収益という形で得たいと考えているかどうかは、経営層がどの程度、戦略的に「研修」を戦略オプションとして考えているのかに依存します

決して、人事部の方々だけの問題ではないということですね。

是非、研修は経営戦略に必要な一つの武器であるということを、認識してくださいね!

さて、次回は、

「社内の各種会議資料とゲームの手法を組み合わせると効果出ると思いませんか?」

です。

今回も、ここまでお読み頂き有難うございました!