さて、前回は、
■デジタル・トランスフォーメーション(DX)は言葉であり実態が無いので、有形なモノから入るの方が分かりやすい?
でした。
今回は、
■デジタル・トランスフォーメーション(DX)って誰が主導するべきなの?
です、それでは、始めましょう!
さて、DXはだれが主導するべきなのでしょうか?
それは「経営者」の皆様です!
なぜなら、DXには当然デジタル技術は絡みますが、DXとは「デジタル時代の経営改革」なので「経営者」が自ら主導するテーマだからです。
「いやー、私はデジタルとか疎いので、そういうのは若手メンバーに任せて、どんどん取り組んでもらおうと思っているんですよ」
「うちも無人店舗に取り組まないといけないと事業部から聞いている、そこはIT部門に指示して、いろんな技術を調査しているところだよ」
「弊社のDXの取り組みを関連部署に考えさえているのだけれど、なかなかアイディアが出てこないんだよなぁ」
という声を耳にすることがありませんか?
差し出がましいのですが。。。
出てきたDX計画への投資判断は、経営者としてどの様に判断されるのですか?
更に、「デジタル・トランスフォーメーション」を「技術」の話だと捉えているのであれば、失敗のリスクが高まります。
私は開業前までは、国内、海外のIT企業に身を置いていましたが、DXについてご相談を受けたり、実際にDXの検討を開始すると「AIの実用度はどうですか?」「いやー、最近のドローンの進化は凄いね!」など、技術視点からアプローチしようとされる方々が多かったです。もちろん、そうではないお客様もいらっしゃいます。
では、どうしてDXを経営者が主導すべきなのかと言うと「誰の、どんな課題・ニーズに応え、どんな価値を創造し、どの様に提供し、どの様に価値を感じてもらい、対価を支払ってもらうのか」は経営事項だからです。要は、収益に絡みます。これは「経営者」が考えることです。もちろん、技術的にどう実現するかについてはIT部門やDX担当部門と検討することになります。
あくまでも、DXとは「経営改革なのです!」
※何度も言わせて頂きます!
更に、もう一つ、DX戦略を進める上で、継続的に検証と改善を繰り返すプロセスは必須です、一度始めたら経営判断して中止すると決めるまで止めることが出来ないのです。
そして、DX戦略を進めるためには「経営者」も含めた組織のソフトウェアを更新する必要があります。パソコンやスマホは「OS=オペレーティングシステム」という稼働させるためのソフトウェアで動いています。このOSは絶えず定期的に更新されています。企業においても(個人においても)組織のOSのアップデートが定期的に必要です。これは経営者の課題です。技術の話ではありません。※DX経営に取り組むにあたっての組織OSについては、別の回で書いてみようと思います。
だからこそ「経営者」はDX戦略推進を主導するか、積極的に関与する必要があります。少なくても、私はそのように考えています。
デジタル・トランスフォーメーションと冠に「デジタル」という言葉が付いているから技術系部門が担当するべきではなく、
「誰の、どんな課題・ニーズに応え、どんな価値を創造し、どの様に提供し、どの様に価値を感じてもらい、対価を支払ってもらうのか」という経営テーマを是非主導して頂きたいのです!
デジタル技術の検討は、経営テーマをある程度設定してからでも遅くはありません。
今回も、ここまでお付き合い頂きまして有難うございます!
次回は、
■DXに取り組むにあたり、最初に徹底的に考えるべきテーマは何か?
について、感じていることを書いていきたいと思います!